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エリカワ
アラフィフのパート主婦
夫と子ども2人(大学生と中学生)を観察・応援しながら、ほどほどに働き、楽しく暮らしたいアラフィフ主婦。
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気づいたことや学んだことを共有します。

【体験談】40代からの過多月経(子宮腺筋症)がミレーナ治療で楽になった話

30代までは何のトラブルもなく順調だった生理が突然乱れ始めたのは、42歳の頃でした。

28日だった周期が、短くなったり長くなったり、次回の予定が読めなくなったのが始まりで、それに伴い量が多くなったり少なくなったり…。

まだ生活に支障が出るレベルまで酷くはなかったので「ちょっと早いけど更年期の一種?生理が終わる傾向なのかな」と軽く考え、病院に行くこともありませんでした。

毎年の会社の健康診断のときに「生理周期と量がおかしいです」と担当医師に伝えていましたが、「40代だとよくあることです」と言われるだけだったので、そのまま数年放置していました。

しかし、その後どんどん症状が悪化して、とうとう仕事も辞めて、婦人科へ駆け込むことに!

そんな過多月経の治療について、体験したことをレポートします。

同じような症状に悩んでいる方や、「ミレーナ」を装着予定の方、まだ若いけど生理の変化について知っておきたい方、パートナーの生理の大変さを知っておきたい男性…などの参考になればいいなと思っています。

※個人の感想です。症状や治療結果には個人差があります。予めご了承ください。

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目次

40代前半:生理周期の乱れと量の変化

若い頃から、生理は「超」順調でした。
周期が乱れることも生理痛もなくて、2人出産後も特に変化はなく順調でした。

42歳頃、突然周期が乱れ始め、量もときどき多くなることがありました。

デスクワークだったのですが、1回うっかり椅子を汚してしまったことがあり、それからは大きめのナプキンを使ったりこまめにトイレに行くようにしてしのいでいました。

40代半ば:健康診断で「貧血」→治療

3年後、会社の健康診断で「貧血・要精密検査」になり病院に行きました。

後から思い返せば、この頃、やたら氷やフリスクを食べたくなり、常にボリボリかじっていました。この「氷食症」は、貧血の人によくある行動だそうです。

「貧血」は、内科で貧血の薬(鉄剤)を処方してもらい、3カ月飲み続けたら標準値に回復。

一応「実は、生理の量が多くて…」と医師に伝え、「そのせいで貧血になっているのかもしれませんので、心配だったら婦人科に行って相談してみてください」と言われていたのですが、婦人科へは行きませんでした。

なぜ婦人科へ行かなかったかというと、健康診断のときにオプションの「子宮がん検診」も受けていて、その結果が「異常なし」だったからです。

子宮には異常がないのだから、生理の量もきっと閉経に向かって自然に治まると思い込んでいました。

異常がないのは「がん」だけで、詳しくは診てもらっていなかったのに、勝手に大丈夫だと勘違いしていました。

しかし、この時点ですでに症状が出ていたのです。

早めに婦人科へ行っておけばよかったな…と、後になって思いました。

40代後半:生活に支障→婦人科へ

尋常ではない経血量で仕事がつらくなる

そのうちに、どんどん生理の量が多くなり、昼でも夜用ナプキンが2時間で溢れるほどに。

夜用より大きいサイズのナプキン「クリニクス」を、普段使いしていました↓

この頃には「さすがにおかしい、病気かもしれない」と思い始めました。

長い会議なんて、もう心配で仕事に集中できなくなり…、一旦仕事を辞めて治療することに。

病院探し&予約が取れない

近所に婦人科の病院がないのも、なかなか病院に行かなかった理由のひとつです。

インターネットで調べて、電車で10分の口コミ評判のいい婦人科へ行くことに決めましたが、予約がいっぱいで実際に病院に行けたのは2ヶ月後のこと。

私の住んでいる地域だけなのかもしれませんが、婦人科クリニックが少なく、常に混んでいます。

問診で「過多月経」と診断

問診だけで「それは多すぎですね、過多月経です」と診断されました。

「過多月経」とは

“生理の量が多い”(過多月経)については月経量を計測して受診しているわけではないため、客観的な評価は難しいと思います。産科婦人科用語解説集では「月経の出血量が異常に多いものを言う。ふつう150ml以上をいう。しかし、臨床的には患者の訴えで判断されるのでそれほど厳密ではないが、通常、その結果として貧血に陥っている場合が多い。」とあります。過多月経が慢性的にある場合、患者さんは異常に慣れてしまっている場合もあり、月経痛や無月経などと比べ、具体的な症状の把握ができず、ともすれば見逃してしまう場合も考えられます。

貧血になることも多いので、「月経血に血の塊が混じることがないか?」とか「昼間に夜用のナプキンをしていないか?」など症状が重要で、それから過多月経の診断になることがあることに注意が必要です。

日本女性心身医学会 ホームページより

内診で「子宮腺筋症」が判明

また、内診で過多月経の原因が「子宮腺筋症」だったことが分かりました。

「子宮腺筋症」とは

子宮内膜に類似した組織が子宮平滑筋組織の中に出来る疾患で、月経痛や月経血量の過多などの症状を来します。

エストロゲンという女性ホルモンが子宮腺筋症を進展・増悪させますので、月経が有る限り、子宮腺筋症は進行していきます。子宮腺筋症の病変が有ると、その部分の子宮筋層が肥厚してきます。子宮全体に腺筋症病変が有る場合は、子宮筋層全体が肥厚することで、子宮全体が著明に肥大することもあります。しばしば子宮筋腫や子宮内膜の肥厚を合併します。

日本内分泌学会 ホームページより

子宮腺筋症は、症状が重い場合、子宮を摘出することになりますが、私の場合は、まだ手術以外の方法で治療できそうだとのこと。

治療方法が示されたことで、まずはホッとしました。

治療計画書
器質性月経困難症 治療計画書(抜粋)

「ミレーナ」治療を選択

ミレーナ説明冊子
ミレーナの説明冊子

血液検査子宮がん検診などの検査もして他の要因を確認してから、医師からは、子宮腺筋症の治療として「ミレーナ」を子宮にする挿入する方法を提案されました。
ホルモン治療の一種で、生理の経血量を減らす効果があるそうです。

※他にピルを飲む方法もありますが、40代の場合は「血栓症」のリスクがあるので、おすすめできないとのこと。

最初に「子宮に何か装置を入れる」と聞いたときは不安でした。

しかし、実際に「ミレーナ」を装着している犬山紙子さんや益若つばさんが「ミレーナ」について発信していて、それを読むと生理の悩みが改善されていることが分かり、私も試してみようと思いました。

あっという間に「ミレーナ」装着

ミレーナの説明冊子より

実際に「ミレーナ」を装着する作業は、10分もかからなかったと思います。

痛みもなく、あっという間でした。
※個人差があります。出産経験のない方の場合は、装着するときに痛い場合もあるそうです。

ミレーナの説明冊子より

当日はそのまま歩いて帰宅し、湯船は翌日からですが、シャワーはO.K.でした。
少量の出血はありましたが、特に痛みもなく問題なく過ごせました。

治療目的の「ミレーナ」にかかる費用は保険適用

「ミレーナ」装着にかかった費用は、約1万円でした。

避妊目的の場合の「ミレーナ」装着は実費扱いなのでもっと費用がかかりますが、治療目的の場合は健康保険が適用されるので、3割負担で済みます。

効果は5年続き、5年後に外すことになります。
(その後また挿入するかどうかは、5年後に医師と相談して決めます。)

「5年間・1万円」で生理が楽になるならば、安いと思います。

ミレーナ装着後は定期的に検診

「ミレーナ」装着後は、1カ月後、3カ月後、6か月後、1年後に検診に行きます。
(その後も5年間、半年おきの検診は続きます。)
毎回、内診で装着した位置がずれていないか確認し、出血量や症状についてアドバイスをもらいます。

効果は個人差が大きく、すぐに出血量が減る人もいれば、「ミレーナ」が子宮の形(?)に合わなくてすぐ脱落してしまう人もいるそうです。

私の場合は「ミレーナ」が合っていたようです。
ただ、出血量はがくんと減ったのですが、おりものシートで対処できるくらいのごく少量の出血がだらだらと何日も続きました。
月によって違いはありますが、ほぼ2ヵ月間出血が続いたときもありました。

しかし、以前のような「出産後の胎盤ですかー?」みたいな血の塊が出たり、毎晩3回は起きてナプキンを替えないと漏れる…みたいな大量出血は一切なくなり、普通の生活が送れるようになりました。

本当に、楽になりました。

早く婦人科に行って治療すればよかった

我慢しないで、早く婦人科へ行けばよかった

装着して1年が過ぎましたが、本当に「ミレーナ」を装着してよかったなぁ…と思います。

出血を気にしないで普通に暮らせることが、こんなに楽でノンストレスだとは
一旦辞めた仕事も新し仕事を探して復活できたし、夜も何も気にせず眠れるし…。

もし「ちょっと生理がおかしいかも、普通じゃないかも」と思っている方がいたら、早めに病院に相談してみてください。

ところで、自分の生理のことって、家族にどのように伝えていますか。

私の家族は夫と2人の子ども(中学生と大学生)がいるのですが、息子にも生理のことやミレーナ治療について全て隠さず話しています。

生理のことって(それ以外の病気もそうですが)、本人が説明しないと周りは全く分からないので、恥ずかしくても言ってしまったほうがお互い理解が深まっていいと思います。

息子が理解しているかどうかは分かりませんが、女性にはそういうことがあるんだということをちらっとでも知っていることは、大事だと思います。

以上、「過多月経(子宮腺筋症)」とミレーナ治療についてのレポートでした。

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