子どもの頃に聴いていた「音楽」覚えていますか

アラフィフになり、最近流行りの音楽はなかなか覚えられません。
しかし、テレビ番組の「懐メロ特集」で流れている30〜40年前の曲は歌えます。
ものすごく大ファンだったわけでもなく、なんとなく聴いていた曲の歌詞も、しっかり覚えているのはなぜなんでしょう、不思議です。
例えば、あみん「待つわ」とか、石川優子とチャゲ「ふたりの愛ランド」とか、急に歌えって言われても歌えるしハモれるし…のレベル(笑)。
なんだか懐かしくなってきたので、自分が子どもの頃に聴いていて、影響を受けた音楽を振り返ってみようと思います。
※アーティスト名は、敬称略。
小学生の頃:ラジオから流れていたのは

小学生の頃、流行っていたのは、中森明菜やおニャン子クラブ、チェッカーズ(←そのころ福岡に住んでいたもので、特に。)などのアイドル歌手。
流行りの曲も聞いていましたが、私が好きだったのは、家のラジオでよく流れていた、ちょっと大人っぽい落ち着いた曲でした。
大沢誉志幸「そして僕は途方に暮れる」(1984年)
日清カップヌードルのCMに使われていた曲、大沢誉志幸「そして僕は途方に暮れる」
イントロの「チャチャ、チャチャチャチャ」の繰り返しが印象的です。
ハスキーなボーカルが、小学生だった私の心をズキューンと打ち抜きました。
カッコいい…。
当時、音楽を聴く手段は「ラジカセ」

その時代みんなやっていたと思いますが、ラジオで流れてきた音楽をカセットに録音して、オリジナルの好きな曲を集めたカセットを作ったりしていました。

録音ボタンを押すタイミングがずれて曲の最初が切れてしまったり、曲の途中で母親の「ご飯できたわよ~」の声が入ってしまったり、録音ボタンを押すときの「ボッ」という音が入らないようにゆっくり押してみたり…。
カセットに録音…、懐かしいですね。
薬師丸ひろ子「Woman〜”Wの悲劇”より〜」(1984年)
2021年末の紅白歌合戦で披露された、薬師丸ひろ子の「Woman〜”Wの悲劇”より〜」、相変わらず素敵でした。
歌手活動40周年だそうです。びっくりですね。
昔と変わらない透き通る歌声に、心が洗われました。
ちなみに、私が初めて買ったCDは、薬師丸ひろ子「花図鑑」なんです。
親に頼んで買ってもらったaiwaのミニコンポで、CDが聴けるようになり、ラジカセから卒業。
部屋を閉め切って寝転びながら目をつぶって薬師丸ひろ子の歌を聴きながら、謎の浮遊感でふわ~っと気持ちよくなっていたものでした。
薬師丸ひろ子の曲で一番好きなのは「未完成」↓
「未完成」を作った本人(中島みゆき)が歌っているバージョンもいいのですが、薬師丸ひろ子が歌うと、雰囲気が全然違って透明感が半端ない!
歌うというより、演じていると言ったほうが合っているかもしれません。
80年代は、女優兼歌手の方が、多かったですよね。
斉藤由貴「白い炎」(1985年)
ドラマ「スケバン刑事」主題歌、斉藤由貴「白い炎」
ドラマの中で斉藤由貴が武器として使っていたヨーヨーがカッコよくて、真似してヨーヨーの練習をしたのを思い出しました(笑)。
当時アイドルだった斉藤由貴も、最近はお母さん役を演じたりしていて時の流れを感じますね。
そこら辺のかわいいだけのアイドルとは違う「圧」というか「迫力」というか、若い頃から落ち着いた女優オーラを出していて、彼女が歌い出すとすーっと歌の世界に引き込まれてしまったものでした。
声と目力が魅力的ですね。
安全地帯「熱視線」(1985年)
ジャニーズ(当時だと光GENJIとか?)には全く興味がなく、安全地帯が大好きでした。
そもそも母親が大ファンでよく聞いてせいもあるのですが、子どもなので歌詞の意味はよく分かっていなくても、声と曲と雰囲気だけで「カッコいいわ…」としびれていました。
親の影響から好きになるってこともありますよね。
ちなみに、40代になってから初めて玉置浩二のライブに行って、生で歌を聞いたときには号泣しました。
TUBE「シーズン・イン・ザ・サン」(1986年)

好んで聴いていたわけではないのですが、小学校の運動会で踊った曲だから覚えている、TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」。
歌えるどころか、踊れます(笑)。
子どもの頃に刷り込まれた記憶ってスゴいですね。
体が覚えています。
いつか、小学校の同窓会があったら踊ってみたいです。
中学生の頃:BOØWY派?TM NETWORK派?

2018年2月「The New York Times」に掲載された記事によると「14歳のときに聴いた音楽で好みが形成される」そうです。
14歳だと中学生ですね。
私が中学生の頃に聴いていたのは…
渡辺美里「マイ・レボリューション」(1986年)
中学生の頃から、いわゆる小室系の音楽が流行り始めました。
渡辺美里「マイ・レボリューション」も小室哲哉が作曲した曲ですが、まだそんなにダンスミュージックっぽいコムロ感はありません。
サビで転調するところと、サビ終わりの「フゥー、フゥー」で転調が戻るところが好きでした。
「この転調するとこ、すごくカッコいいよね」と親に言っても、「は?どういうこと?」と分かってもらえなくて、親との壁を感じました。
思春期ですね。
TM NETWORK「GET WILD」(1987年)
中学時代は「BOØWY」 派か「TM NETWORK」派かに二分されていました。
まあだいたい男子が「BOØWY」派で、よく廊下の隅にちょっと不良めの人たちが集まって「マリオネット」のイントロをギターで弾いてたりしていましたが…
今だったら、中学校の廊下でギターを弾いてるなんてありえません。
先生に没収されます。
時代が違いました。
大江千里「Rain」(1988年)
なんだかよく分からないけどエンドレスでリピートして聴いてしまう、心地よい曲ってときどきあるのですが、中学生の当時は、それが大江千里「Rain」でした。
最近だったら…宇多田ヒカル「君に夢中」かな。
昔の音楽のことを語っていたら延々と続いてしまいそうなので、この辺で終わりにしようと思います。
今の子どもたちが聴いている「音楽」
ウチに中学生の息子がいるのですが、今、彼が音楽を聴く手段は「You Tube」
ラジオでもCDでもテレビでもないのねー!
「聴く」というよりは、ダンスやミュージックビデオの演出も含め「見て」楽しんでいるようです。
BTSのような流行りの曲以外にも、スティービーワンダーやビリージョエルなどの昔の曲もよく聞いています。
なんでそんな古い曲を…?と疑問に思っていたら、英語の授業で歌ったことがきっかけだそうです。
完全に中学校の英語の先生の趣味ですが、そこから昔の素敵な曲を知るきっかけになっているので、とてもいいことだと思います。
「You Tube」 だと無料でいろいろな曲が自由に聞けるのでいいですね。
しかし、もし自分が子どもの頃に「You Tube」があったら、一日中ずっと勉強もせずに見ていたでしょう。危険です(笑)。
