
映画に原作本がある場合
- 映画の原作本を読むか、読まないか
- 読むとしたら、映画を見てから本を読むか、読んでから見るか
どうするか、迷うところです。
先に本を読んでしまうと、ストーリーや話の展開(犯人は誰?など)が先に分かってしまい、映画の楽しさが減ってしまうような気がするので、見た後で本を読むほうがいいかな…と思ったり。
ストーリーが分かっているほうが、映画の描写の細かいところまで注目して楽しめたり。
映画になる前に原作本を読んでいて好きな作品だと、映画化されることを知ったときには「映像にするとどんなふうになるんだろう…」と想像して楽しみだったり。
実際に見たら、映像が自分の予想と違ってがっかりしたり。
小説を読むのも映画を見るのも好きなので、結局どちらがいいのか決められません。
(私個人としては、なんとなく先に原作本を読むことが多いです。)
そこで今回は「両方の良いとこ取り(?)作戦」をしてみることにしました。
その作戦とは…
映画の予告編を見てから、
登場人物役の俳優さんを当てはめて原作本を読み、
その後で映画を見る
「流浪の月」(凪良ゆう)
→2022.5.13映画公開
映画の予告を見て、絶対見たいと思った「流浪の月」
まずキャスト(松坂桃李さん、広瀬すずさん)が好き。
そして、予告だけで面白そうな作品の予感がひしひしと。
原作を読んでいなかったので、本屋さんで買ってきました。

映画公開が近いので、山積みになっていました。
そして2日で読了。
面白かったです。
予告編を見ているので、本を読みながら、頭の中には映像が映画の登場人物で浮かんできます。
小説を読んでいるというよりも、映画の台本を読んでいるような感じでしょうか。
映画を見るのが楽しみになってきました。
絶対見に行きます!
「死刑にいたる病」(櫛木理宇)
→2022.5.6映画公開
こちらは、書店で「流浪の月」を買うときに、同じ『映画原作本コーナー』に並んでいて興味を持った本です。
映画の予告を見てから「主人公=阿部サダヲさん」のイメージで読んでみました。
連続殺人鬼が主人公とあって、ストーリーは残忍な場面も多いですが、どんでん返しに次ぐどんでん返しがあって面白かったです。
しかし、この作品は…
映画を見てから原作を読んだほうが良かったかもしれない。
ストーリーが分かってしまった…というのもありますが、それよりも、小説の中で「上品な美男子」として描かれている主人公と阿部サダヲさんのイメージが合わなくて、途中で「ん?」と読むことを止めてしまうことが多かったからです。
ちなみに阿部サダヲさんが嫌いなわけではありません。むしろ、好きな俳優さんです。
※何度か舞台も観に行っていて、演技も歌も素晴らしいです。
しかし、小説の中の主人公は、会った人たちがみな魅了されてしまうような「美男子」。
阿部サダヲさんのイメージではないような…。
やっぱり、ミステリー系は何も情報を入れない状態で映画を見たほうが良いのでしょうか。
しかし、予告編でもゾワゾワと怖さを醸し出しているので、小説の雰囲気とは別物の「連続殺人鬼の映画」として見るなら面白いかもしれません。

というわけで、今回は、映画の予告編を見てから原作本を読んでみた感想を綴ってみました。
映画が公開されたら、見に行ってみようと思います。
※この記事を書いた時点(2022年4月29日)は、まだ映画が公開されていません。
【追記】映画『流浪の月』を見てきました
映画『流浪の月』が公開されてすぐの週末に、見に行きました。
とてもよかったです。(語彙力が足りません…。)
映画だと、上映時間の関係もあり、主人公の子供時代の生活など省かれていた場面もありましたが、原作のイメージどおりの世界観が描かれていました。
先にストーリーを知っていても、大号泣でした。
そして、原作をもう一度読んでみようと思いました。