
2年前から治療中の子宮腺筋症。
手術を決意し、かかりつけのクリニックから手術のできる大きな病院へ転院しました。

普段、大きな病院に行くことがないので、カルチャーショックというか驚くことがたくさんありました。
かかりつけ医院から大きな病院へ転院
混んでいる総合病院には早めに行け??

病院は混んでいる…とよく聞きますが、こんなに混んでいるとは思いませんでした。
総合受付には行列。
本日の診療受付は予約と追加分もいっぱいのようです。
聞き耳を立てていると

朝5時半から並んで待っている患者さんもいたので、もう本日は受付がいっぱいなんですよ。申し訳ありません。

じゃあ、どこの病院に行けばいいんですか、教えてくださいよ。
職員が新規患者にお断りの説明をし、患者さんがごねる…という状況がいくつかの窓口で起こっているカオス。
受付で紹介状とMRI画像を提出

ちなみに私がお世話になる婦人科は完全予約制のため、先に予約をしておいたのですが、

早めに行かないと、時間がかかって大変だよ
という夫のアドバイスを受けて、予約の1時間前に行きました。
総合受付に、かかりつけクリニックから持参した「紹介状」「MRI画像のCD-ROM」を提出し、問診票を記入。
早めに行って正解でした。
問診票を書いたり、別の階に案内されたりとかしていたら、診察までに結構時間がかかります。
医師の問診→内診→手術の説明
紹介状と持参したMRIの映像確認

初診の担当は、何人かいる医師の中で一番偉い先生。
受付に提出したMRI画像が、すでにパソコンに映し出されていて、さっそく病状の確認が始まりました。

あ〜、子宮が大きくなってるね〜。ここ、炎症があります。内診で確認しますので、隣の診察室へどうぞ。
はい。診察室に呼ばれてからここまで、1分もかかってません。
内診

内診もささっと終わりました。
しかし、常にカーテンのしきりの向こうから「○○しますよ〜」とか、横にあるモニタで示しながら「ここが炎症を起こしている部分ですよ〜」などと話しかけてくれるので、怖くなかったです。
腹腔鏡手術で子宮全摘、日程決定

内診台から先ほどの診察室へ戻り、続いて、子宮の絵を使っての病状の詳しい説明。
こちらの病院でも、かかりつけのクリニックと同様に、手術をして子宮全摘するのがベストとのことでした。
手術は「腹腔鏡手術」で、お腹に4つの穴をあけて子宮と卵管を全摘。
お腹を切る開腹手術より術後の回復が早く、入院期間も短いそう。


じゃ、子宮全摘手術をするということでスケジュールを組んでよろしいですか?

はい
医師は、手術予定台帳(分厚いファイル)をぱらぱらめくりながら


混み合っているので…一番早くて4ヶ月後だね。そうすると「術前検査」がこの日で、「検査結果」がこの日、あと手術の3日前に「PCR検査」ね。それと、レルミナという生理を止める飲み薬を出しますので、次の生理が始まったら手術の日までずっと飲み続けてくださいね。
あっという間にに、手術とそれまでの検査日程などが決まりました。
次にこの病院に行くのは、手術の1ヶ月前(つまり3ヶ月後)のようです…。
あまりに、説明が早く進みすぎて、ついて行くので精一杯。
あとで看護師さんからもう一度詳しい説明と書類をもらえるそうなので、そのときに確認しようと思います。
優秀!看護師さんのパソコン入力が速い

こんな感じで先生と話していた間、先生はカルテの入力はしていませんでした。
ではカルテはどうなっているのか…というと、医師の横に座っている看護師さんが、パソコンに入力していました。
「あなたは速記の方ですか?」ってくらいの鬼速で入力していて、事務職をしている私よりも、よっぽどタイピング速度がすばらしいです。ブラボー!
腹腔鏡手術で子宮全摘
質問①子宮全摘した切り口のこと


では、最後にご質問はありますか?
え、もう最後ですか、早っ。
気になることは…、あります。

「腹腔鏡手術」で子宮を取った後の「切り口」はどうなるのでしょうか。膣と子宮のつなぎ目や、卵管と卵巣のつなぎ目を切って、縫い留めるのですか?

はい、そんな感じです。

で、もと子宮があったところがぽっかり空く感じですか?

そうですね。
じゃあ、腸とか周りの内臓が動いてしまうのでは?とか、まだいろいろ聞きたいことがありましたが、とても忙しそうな雰囲気を醸していたので…、後で自分で調べることにしました。
質問②鉄剤とレルミナの飲み合わせ


今、貧血対策としてかかりつけ医院から処方された鉄剤を飲んでいるのですが、レルミナを飲み始めたらやめたほうがいいですか?

一緒に飲んでいても大丈夫です
看護師さんからの詳しい説明

医師の診察はトータル10分もかからず終わりまして、また待合室で待っていると、別のお部屋に呼ばれました。
入院について、看護師さんからの詳しい説明があるとのこと。

まず、入院するときに提出する書類と、説明書類、病院のパンフレット、PCR検査キットなどをどさっと渡されました。
そして、丁寧に説明。
先ほど医師に聞きそびれた細かいことも、話しやすい看護師さんに確認できました。
入院・手術をするには、提出書類がたくさんあるのですね。
例えば、こちらは「入院申込書」です。↓

一番下に保証人を書く欄があるのですが、保証人は自分とは別世帯の人にお願いしないといけないとのこと。
入院の保証人なんて家族以外には頼みにくいので、普通は兄弟か実家の親に頼むのでしょうか…。
職場は仕方ないとしても、そのほかの親族などには心配をかけたくないので、内緒で手術しようと思っていたのですが、どうしましょう…。
事務員さんからの入院に関する説明
看護師さんからの説明が終わった後は、事務的なことについて事務員さんからの説明がありました。
入院費の支払い方法や、入院時のレンタル品(パジャマ・タオル)について、部屋(4人部屋・個室)をどうするか…など細かいことも、今日決めてしまいます。
お部屋はトイレがついている個室を予約しました。
ちなみに、追加料金のかからない普通の大部屋はもういっぱいで予約が取れないとのこと。
4か月後なのに?本当に?そんなものなのでしょうか…。
入院時の持ち物にも細かく決まりがありまして、例えば履物。

こちらの病院では、スリッパやクロックスのようなかかとのない靴は不可なのだそう。
まだまだ入院は先なので、ゆっくり用意しようと思います。
会計→薬を受け取る

もろもろの説明が終わり、会計も済ませ(ここでも少し待ち時間がありまして)、最後は院内の薬局で飲み薬を受け取ります。
本日の初診はこれにて終了です。
病院に入ってから終わるまで、約2時間かかりました。
入院までに準備すること
飲み薬の続きは、かかりつけ医院で?!
飲み薬(レルミナ)は2週間分しか処方されす、残りはかかりつけのクリニックで出してもらってください…とのことでした。
病院からかかりつけ医への紹介状をもらったので、これを持って、また入院までの間、いつものクリニックに通うことになります。
確かに、薬をもらうだけだったら、大きな病院よりも小さなクリニックに行ったほうが時間もかからず、双方win-winかもしれないですね。
高額医療費「限度額適用認定証」

入院に必要な書類の中に書いてあった、高額医療費「限度額適用認定証」。

自分の加入している健康保険組合(または職場の人事総務関係の部署)に連絡して用意しておいてくださいね
と看護師さんに言われたので、連絡しようと思ったのですが…、
あっそうだ、私、派遣社員でした。
3か月更新の派遣社員で、現在の契約は9月までです。
そろそろ更新手続きの連絡が来る時期なので、更新したら10月~12月の契約になりますが、今はまだ未手続。

12月中頃から入院のため1カ月くらい休職する派遣社員って、そもそも契約更新できるのか?
契約更新できなかったら、夫の扶養に入るから健康保険組合が変わってしまうし…。
派遣の契約更新が決まるまでは、「限度額適用認定証」の申請はできなそうです。
そうだ、まずは派遣会社に休職することを連絡しなきゃ…ということに気づきました。
保険会社への提出書類
民間の医療保険に入っている人は、保険金請求に必要な書類も入院時に用意しておく必要があります。
私は県民共済に入っています。
今まで保険金請求をしたことがなく保険料を支払うばかりでしたが、やっと役に立ちそうです。
御侍史って何??病院業界あるある
余談ですが、病院の紹介状の宛名を見ていて、初めて「御侍史」と言う敬称(?)を知りました。
普通、宛名は「〇〇様」と書くと思うのですが、お医者同士だと「〇〇御侍史」と書くのですね。
勉強になります。
以上、子宮腺筋症で大きな病院に転院した日のレポートでした。