
こんにちは。
昨年、正社員で働いていた会社を退職し、4ヶ月の無職期間を経て、夫の扶養の範囲内で働くパート事務職に転職したエリカワです。
「再就職手当」?「就業手当」?
再就職が決まったらもらえる「再就職手当」、ご存知ですか。
雇用保険の失業給付を受給した経験がある方はご存知かと思いますが、「再就職手当」は、早めに新しい仕事が見つかった場合にもらえる手当です。

雇用保険を満額受け取る前に就職できた「ご褒美」みたいな感じかしら
しかし、フルタイムではなく、パート勤務に転職した場合は、再就職したとは認められず「再就職手当」がもらえないことがあります。

そんな…ヒドイ…
その代わりに「就業手当」が受給できるのですが…

フルタイムからパートに転職するときの雇用保険受給について、注意したいことを、私の経験談を交えてご紹介します。
※この記事は2021年9月の情報です。最新情報は、ハローワークのホームページ等をご確認ください。
退職→3ヶ月の待機期間

退職したら、失業保険をもらいながら、ゆっくり次の仕事について考えようかな…
退職したら、前職の「離職票」を持ってハローワークへ行き、雇用保険の失業給付手続きをします。

私は、自ら退職した「一般の受給者」だったため、3ヶ月の「待機期間」がありました。
※解雇・倒産等による「特定受給資格者」の場合は、3ヶ月の待機期間はありません。
待機期間の後、失業手当の受給を開始しました。
そして、その後すぐ、パート勤務の仕事が決まりました。
で、ハローワークに行って「再就職手当」受給の手続きをしようとしたら…

エリカワさんの新しいお仕事では「再就職手当」は支給できません
えっ…?

扶養内パートに転職しても「再就職手当」はもらえない⁉

ハローワークで最初にもらった「雇用保険の失業等給付受給者のしおり」。

「しおり」は大事なことが書いてあります。捨てちゃダメですよ。
「再就職手当」のページを、よーく読んでみると…
再就職手当支給の7要件
①新しい仕事の雇用期間が、1年を超えることが確実
②再就職後に雇用保険に入る
③前職と同じ会社ではない
④待機期間満了後である
⑤待機期間満了後1ヶ月以内の再就職は、ハローワークまたは職業紹介業者の紹介である
⑥3年以内に再就職手当を受給していない
⑦失業する前から内定していた仕事ではない
雇用保険未加入パートは対象外
1年を超える長期契約だし、ハローワークの紹介で就いた仕事だったため、当然「再就職手当」の対象だろう…と、思い込んでいました。が、

②の「雇用保険に入る」だけ、満たしていませんでしたー(泣)

支給日数が、まだ100日以上残っていたのに…(泣)

ん〜、エリカワさんは、まだ受給者ですよ。再就職していないので、まだ「失業中」ですね。
えーっと…、どういうことでしょう…?
「扶養内のパート」は、就職ではない
先ほどの「雇用保険の失業等給付受給者のしおり」の「就職とは」のページを見ると、
就職とは、契約期間が7日以上、週所定労働時間が20時間以上であって、かつ、1週間の実際に就労する日が4日以上で勤務、又は雇用保険の被対象者となる場合です。
となっています。
つまり、どうやら「扶養内パート」は就職していない状態(=失業中)らしい。
…というわけで、

引き続き求職活動をする場合は、失業給付を支給できますし、ご希望の場合は「就業手当」の対象です。
「就業手当」…?
「就業手当」とは
就業手当は、安定した就職以外の就業に就いた場合に支給されます。

パート代の上乗せみたいな感じ?
就業手当を受給するには
4週間に1回の失業認定日に、基本手当の給付申請と一緒に手続きします。

いつもの認定日に必要な書類に加えて、下記の書類が必要です。
- 就業した事実を証明する書類(パートの雇用契約書コピー、パートのシフト表)
- 「就業手当支給申告書」←認定日に窓口で記入

求職活動は就業支援セミナー受講

ところで、求職活動はどうするの?
パートで週4日働いていても、「失業中」ということで手当を受給するためには、失業認定と同じく月2回の求職活動が必要です。

相談窓口で「空いてる日にもう一つ副業したい」みたいな相談をするだけでも、1回の活動に数えますよ。
一応、もっと条件のいい仕事があったら…と思って求人はチェックしていますが、正直、パートで働き始めたばかりで覚えることだらけ。
求職活動を積極的にする余裕がありません。
…ということで、求職活動は、主に「就職支援セミナー」の受講をしていました。

セミナーは聞いているだけで楽だし、意外とためになるお話しもあるし…

実は、ちょうど新型コロナの緊急事態宣言発令中だったため、途中からは、月2回の求職活動も免除されていました(笑)。
受け取るかどうかは、自分で選べる
ちなみに「就業手当」は、あえて受け取らないこともできます。
むしろ、ハローワークの担当者は受け取らないほうをおすすめしていました。
なぜなら…
- 就業手当の支給額は、「基本日額×30%」と少なめ
- 就業手当を1日分受け取ると、基本手当支給日数が1日減る
「就業手当」を受け取る?受け取らない?
受け取らないほうが、最終的にもらえる金額は大きいけど…
私は、早めに受け取りたかったので、途中まで「就業手当」を受給しました。

パートの給料+失業手当+就業手当で、しばらくは、以前と同じくらいの収入で過ごせました。
以上、「就業手当」についてお届けしました。
これから転職する方の参考になれば、幸いです。
おまけ:ハローワークについて
実際に自分が利用してみないと分からないことがいっぱいの、ハローワーク。
職業相談や失業給付以外にも、無料で利用できる職業訓練やセミナーなどがあり、知らないともったいないなぁと思いました。
まぁ、約20年ぶりに行ったのに何も変わっていない、ボロくて照明が暗めの建物がちょっと…でしたが。
